債権(委任契約)2

Aの隣人であるBは、Aの不在の間に台風によってA所有の甲建物(以下、「甲」という。)の屋根が損傷したため修繕を行った。Bは、Aから不在中における甲の管理を頼まれていたために修繕を行ったが、屋根から下りる際にBの不注意により足を滑らせて転倒し受傷した。この場合に、Bは、Aに対して損害賠償を請求することができる。(平成23年出題)

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【解答】NO

 

設問中、Bは、Aから不在中の甲建物の管理を頼まれていたわけですから、準委任契約に当たります。準委任契約とは、法律行為以外を委任された場合で、民法の委任の規定が準用されます。

民法643条【委任】

委任は、当事者の一方が法律行為をすることを相手方に委託し、相手方がこれを承諾することによって、その効力を生ずる。

 

民法656条【準委任】

この節の規定は、法律行為でない事務の委託について準用する。

 

また、民法650条3項は、受任者が委任者に損害賠償請求できる要件として、受任者の無過失を挙げています。

民法650条3項

受任者は、委任事務を処理するため自己に過失なく損害を受けたときは、委任者に対し、その賠償を請求することができる。

 

しかし、設問の場合は、Bは自己の過失で受傷したわけですから、その損害賠償を請求することはできません。

したがって、解答はNOです。

 

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第86回「委任契約と寄託契約」で委任契約のアウトラインを解説しています。

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