基礎法学2

下級審が最高裁判所の判例に反する判決を下した場合、最高裁判所は申立てに対して上告審として事件を受理することができる。(平成24年出題)
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【解答】YES

我が国の裁判制度は、三審制であることは皆さんご存じのとおりです。

しかし、必ずしも事件内容について3度審理を受けられる――というわけではありません。特に上告審では、上告理由及び上告受理申立て事由がないと認めてもらえないことになっています。

 

上告理由及び上告事由は、次の場合に認められることが、刑事訴訟法、民事訴訟法に定められています。

①憲法違反がある場合(刑事訴訟法第405条1号、民事訴訟法第312条1項)、

②最高裁判所の判例と相反する判断をした場合(刑事訴訟法第405条2号、民事訴訟法第318条1項)――などです。

 

刑事訴訟法405条

 

高等裁判所がした第一審又は第二審の判決に対しては、左の事由があることを理由として上告の申立をすることができる。

一  憲法の違反があること又は憲法の解釈に誤があること。

二  最高裁判所の判例と相反する判断をしたこと。

三  最高裁判所の判例がない場合に、大審院若しくは上告裁判所たる高等裁判所の判例又はこの法律施行後の控訴裁判所たる高等裁判所の判例と相反する判断をしたこと。

 

民事訴訟法312条

 

上告は、判決に憲法の解釈の誤りがあることその他憲法の違反があることを理由とするときに、することができる。

 

民事訴訟法318条1項

 

上告をすべき裁判所が最高裁判所である場合には、最高裁判所は、原判決に最高裁判所の判例(これがない場合にあっては、大審院又は上告裁判所若しくは控訴裁判所である高等裁判所の判例)と相反する判断がある事件その他の法令の解釈に関する重要な事項を含むものと認められる事件について、申立てにより、決定で、上告審として事件を受理することができる。

 

したがって、設問は「下級審が最高裁判所の判例に反する判決を下した場合」とあるので、正しいことが分かります。

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