基礎法学(用語)1

文書は、その方式及び趣旨により公務員が職務上作成したものと認めるべきときは、真正に成立した公文書とみなす。(平成24年出題)
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【解答】NO

この設問は、「みなす」と「推定する」の使い分けとして出題された問題です。

設問は、民事訴訟法228条2項の規定そのままで、正しくは、

文書は、その方式及び趣旨により公務員が職務上作成したものと認めるべきときは、真正に成立した公文書と推定する。

です。

ここで、「みなす」と「推定する」の違いを復習しましょう。

「みなす」「推定する」どちらもAと性質の異なるBを、一定の場合に甲と同じに扱う――ということです。

しかし、「みなす」は、法令が絶対的に「BはAと同じだ」と法律関係を確立することです。

つまり、当事者が異なる事実を主張することは許されません。

一方、「推定する」は、法令がおそらく「BはAであろう」と一応の判断をすることです。

つまり、そうではないことを立証すれば、推定された判断を覆すことが可能です。

 

「みなす」と「推定する」は、後で反証を許すか許さないかで異なるのです。そこで、後にその内容が覆った場合を想定することで、ある程度解答を導くことができます。

 

その他の設問と解答は、次のとおりです。

 

*未成年者が婚姻をしたときは、これによって成年に達したものとみなす。民法753条(解答:YES)

*移送の裁判が確定したときは、訴訟は、初めから移送を受けた裁判所に係属していたものとみなす。民事訴訟法22条3項(解答:YES)

*自己の財物であっても、他人が占有し、又は公務所の命令により他人が看守するものであるときは、この章の罪(刑法の窃盗及び強盗の罪)については、他人の財物とみなす。刑法242条(解答:YES)

*試験事務に従事する指定試験機関の役員及び職員は、刑法その他の罰則の運用については、法令により公務に従事する職員とみなす。行政書士法4条の7第3項(解答:YES)

 

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第4回「司法制度改革とこれだけは知っていてほしい用語」で、その他の紛らわしい用語も説明しています。

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